震災からの人々の心の復興を

作業療法士の存在は以前から知られていたのですが、一気に関心が湧いたのは、東日本大震災の時ではないでしょうか。心身の健康を保つためにプロとして何をすればよいか、そのことを一人ひとりの作業療法士が真剣に考えながら、目の前の絶句するような状況に立ち向かっていったのです。

もちろん、被災地で作業療法士たちを待っていたのは、あまりにもすごい体験を生き抜いた、心も体も傷ついた被災者の方たちでした。時間の経過とともに次第に避難所が閉鎖されていき、仮設に入居したものの、それまでの生活の場から極端に遠くなり、被災者にとっては厳しい現実でした。身体のリハビリだけでなく、気持ちをもっと前向きにするようにリハビリにも工夫が必要です。

高齢者から子どもまで、何もかもが一瞬のうちに壊れてしまったそれまでの生活の破片をつなぎ合わせて、かろうじてその日一日を生きているという直後の状態から、少しずつ具体的な生活の復興を始めていく被災者のサポートに熱の入る作業療法士たちでした。

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